今、猛烈に後悔している。挨拶ついでに軽い感じで、生卵を握るかの如く、松永さんに紹介文を書いてくれと頼まれちゃった。ああどうしよう。何とかなるさと思っていたが、松永さんのことを,考えれば考えるほど、松永玲子という蟻地獄の中に、埋もれまくってしまい2週間ぐらいが経ちます。そもそもこんな私に、松永さんのことを語ることなどできるのであろうか?ぶっちゃけ私はどのくらい松永さんを知っているのであろうか?今2006年元旦にコンピューターの前で不安になる私なのだワン。
松永さんのことは、面と向かっては、こっぱずかしくて言ったことなどありませんが、とっても尊敬しています。ほかの女優さんなら、みてるこっちが恥ずかしくなるであろうことをいとも簡単に軽くやってのけてしまう技量の持ち主だなと。普段のほんわかしたたたずまいからは,想像もできないことを舞台上で瞬時にやってのけ、気がついたらもう元に戻ってる。プロフェッショナル。演劇版ゴルゴ13。演劇版女座頭市。そんな印象の方です。飲み屋でも好印象です。女優気取りなんて言葉とは一切無縁の方で、乱れることなく静かに飲んでいらっしゃいます。酔っぱらって周りの人に迷惑をかけている松永さんなんて想像することすらできません。話も簡潔で無駄がなくおもしろい。出しゃばることが一切ない。それに綺麗ですしね。僕の知る松永玲子さんは百点満点の人です。本当に書いてて欠点が見当たらない。嘘みたいなほんとの話。
でもこっからが本題なんですが,飲みの席であまりにも男性にふられた話をすることが多いんですよ。ふられた話,男とうまくいってない話のバリエーションの豊富さときたらびっくりします。どんびいちゃいます。ここすごく大事なところです。赤ペンです。ふった話じゃなくてふられた話なんです。あいそつかされちゃってる訳です。はじめは私が入りやすい話題をわざわざ気を使ってしてくれているとばっかり思っておりましたが、どうやらそうじゃないらしい。本当にもててないっぽい。ある有名落語家さんに「あたしと結婚すればいいじゃない」と本気で迫ってる姿を目撃しておりますし。あなたそんなキャラでしたっけ?引く手あまたな人じゃなかったですっけ?かっこいい頼りがいのある男ともうじきゴールイン的な人だとずっと思っていたのに。「いい男いねーかー」と東京砂漠を放浪している女なまはげ的な人だったなんて。なんと人生とは不可解なものなのでしょうか。私からしたら理解不能ですよ。なにひとつふられる要素がみあたらないのに、いい恋愛とはほど遠いだなんて。 だから一緒にしゃべってると怖くなるときがあるんです。これはもうちょっとしたホラーですよ。百点満点なのにもてないなんて。だから妄想は膨らみます。なんかこの松永玲子という人、対恋愛ということに関しては,とてつもなくすごい何か、表現の仕様もないのだけれど,私の知らない裏松永みたいなものが存在するのではないかと。だから結婚できないのではないかと。
男に惚れた瞬間に異臭を放つとか,腰のあたりから3本目の手が生えてくるとか。すぐ噛みつくとか。すぐ関節を決めたがるとか。肌がべとべとするとか。スワヒリ語でしかしゃべれなくなるとか。顔が4倍に膨れるとか。ひょっとしてレズとか。莫大な借金があるとか。1時間に1回、男性の髪の毛をひっぱって振り回さないと死んでしまうとか。
まあいろいろとっ散らかっちゃいましたけど,そのくらい松永さんがもてないなんて信じられないってことなんですよ。誰かたすけてあげて。
いいことあるといいね。松永さん。